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1行紹介
写真は、「千字寄席」のPHP文庫版。この本の著者が運営しているのが、当ブログです。中身は「千字寄席」を底本にしています。ところで、「図解 落語のおはなし
」(PHP研究所編)という本も出ました。図解というからにはビジュアルだけでわかるのかと思いきや、挿絵が入ってるだけで、そいつは無理というものでした。36編の落語のあらすじが掲載されてますが、そのうち24編が「千字寄席」によるものです。うっとりする名文をお楽しみください。落語を知らない若者向けの本だそうで、滑稽噺が中心なんですね。B5判、92ページで1000円でげす。
自己紹介文
●古木優(ふるき・ゆう)
「千字寄席」(PHP文庫)の著者の一人。
●高田裕史(たかだ・ひろし)
同じく、「千字寄席」の著者の片割れ。
【漫読漫想】
先日、ネットで遊んでいたら、しばらく交流をはばかっていた人が逝去していたのを知りました。小田嶋忠宏、享年49。2007年6月14日、肺がんによる転移・再発で死去。詩人で編集者としての彼は大変に不遇だったのですが、2002年に上梓した「んだら、な!」(文芸社)という小説集は出色でした。といっても、彼の死を知り得てから、アマゾンで購入してあわてて読んだわけなのです。徹底した私小説で、だからといって、日記や随筆のように、事実の通りに淡々と記した類の作品ではありません。うまーくデフォルメ、トリミングを施して、小説の体をなしているのです。読みながら、「ああ、そんなことを考えていたのか」とか「だから、おまえ、だめなんだよ」とか、まるで対話しているような心持ちになってしまったのは、生前の彼を熟知していたからでしょうが、それ以上に作品そのものの筆の力がそうさせたのだと感じました。抱腹絶倒のあとのほろりとさせる心のゆらぎ、心地よく作品に酔いしれました。小田島忠宏という物書きが、この手の小説作法に熟達していたとは、私自身の不明を深く恥じ入りました。いやあ、もっと書いてほしかったなあ。合掌。(ふ)
興味のあること
井上紅梅 天狗の新聞(ふ)/ 埋もれた小味で辛子のきいた落語を発掘・紹介し、失われた古い江戸のことばを後代に伝え残したく思っています。その意味でも、故・正蔵(彦六)びいき(た)