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2005.04.14

落語用語辞典

あごあし[顎足](つき):食事と交通費付きの、わりのいい仕事。
あにさん[兄さん] :先輩、兄弟子。前座が「あにさん」と呼べるのは二つ目まで。
あまきん[甘きん]:くだらないギャグですぐ笑う、芸のわからない客。「セコきん」とも。
いた[板]:高座のこと。
いちまいかんばん[一枚看板]:その興行で唯一の、客を呼べるスター芸人。
いり[入り]:客の入り具合。
いろもの[色物]:東京の寄席では、落語以外の漫才、手品、曲芸、音曲の芸人。
うしろまく[後幕]:真打昇進や大名跡襲名披露のとき、贔屓から贈られる幕。
うすい[薄い]:客の入りが少ないこと。
うらかた[裏方]:雑務一切を担当する前座、下座のお囃子などの、縁の下の力持ち。
おいだし[追い出し]:寄席の終演のこと。「ハネ」「ハネる」とも。 
おおぎり[大喜利]:興行の最後に複数の落語家が演じる余興。謎かけ、見立てなど。
おおししょう[大師匠]:①師匠のそのまた師匠。 ②落語の神様・三遊亭円朝のこと。
おかみさん[お内儀さん、お女将さん]:相撲部屋と同じく、師匠のつれあい。
おざしき[お座敷]:料亭などに、贔屓のだんなに呼ばれて一席うかがうこと。
おせきてい[お席亭]:寄席の経営者。
おだん[お旦]:取り巻いて祝儀をむしり取る、贔屓のだんなのこと。幇間用語から。
おちけん[落研]:高校や大学などの、落語の実技に励むサークル。
おちゃこ[お茶子]:関西の寄席で、中入りに客席をまわり、茶、弁当、菓子などを売る女。
おちゃだし[お茶出し]:前座が楽屋で師匠連に給仕すること。またはその前座。
おはやし[お囃子]:大阪では下座とも。出囃し。三味線、音曲を担当する女性にも。
おひざおくり[お膝送り]:客を詰めこむため、詰めさせたり移動させたりする場内整理。
かいこういちばん[開口一番]:独演会などで、最初に一席うかがう前座(または二つ目)。
がくやおち[楽屋落ち]:楽屋内のみでのシャレやギャグ。高座で使ってウケをねらうこと。
がくやちょう[楽屋帳]:ネタ帳。噺が重ならないよう、前座が墨で演題を書き付けた帳面。
かぜ[風]:高座の必携アイテム・扇子のこと。
かみきり[紙切り]:客にもらった題を、その場でハサミで切り抜いてみせる色物芸。
かーまる:大勢集まる。「きんちゃん(→別項)かーまる、セキテイ喜ぶ、テケレツノパ」
かみしも[上下]:高座で、上手(客席から見て右側)と下手(同左側)。
 ※八っつあん(来客、目下)は下手から現れ、上手(隠居、目上)に顔を向けてしゃべる。
きがちがう[気が違う]:評論家などにほめられ、のぼせあがって天狗になること。
きど[木戸]:寄席の入口、切符売り場。モギリ、テケツ(英語のチケットから)とも。
きどせん[木戸銭]:[木戸銭]寄席の入場料金。現在、新宿末広は二千七百円也。
きんちゃん[金ちゃん]:客のこと。金を運んで来るから。
くいつき[食いつき]:中入り後、最初に上がる芸人。
くすぐり:アドリブで入れるギャグのこと。
げいおしみ[芸惜しみ]:芸が荒れるのを恐れ、わざとウケを狙わないこと。
げそく[下足]:客の履物。預かって管理するのが下足番。認識用に付けるのが下足札。
けられる[蹴られる]:まったく客にウケないこと。
げんしろう:①金をちょろまかすこと。浄瑠璃用語から。②現金、現ナマ。
こうざ[高座]:寄席の舞台。客席より高いところにあるから。芸の披露そのものも。
こうざがえし[高座返し]:一席終わったあと、前座が現れて、座布団をひっくり返すこと。
こうじょう[口上]: 真打昇進や名前替えの披露で、師匠連が客に挨拶する儀礼。
こうばん[香盤]:落語家の序列。香盤順。正規の席では香盤により、座る位置も決まる。
ごち:ご馳走の略。贔屓のだんなにおごってもらうこと。「ゴチになる」
ごなん[ご難]:旅興行で客が入らず、一座が解散の憂き目に遭うこと。
こばなし[小咄]:一席噺にならない、短い噺。マクラに使う。
さげ:落語のオチのこと。また、終りの部分すべてをもいう。
さんげんばね[三軒バネ]:売れっ子の落語家が、一晩に寄席を三軒掛け持ちしたこと。
さんだいばなし[三題噺]:客に三つ題をもらい、全部使って一席の噺にまとめる趣向。
さんどうらく[三道楽]:「さんどら」とも。のむ(酒)、打つ(バクチ)、買う(女)のこと。
しかしばい[鹿芝居]:落語家の素人芝居。現在も年一回、国立演芸場で興行。
しくじる:師匠に破門され、寄席に出られなくなること。
しゃく[釈]:講談の先生を揶揄した言い方。講釈を縮めたもの。⇔シカ(はなしか)
しんうち[真打]:師匠と呼ばれる、一人前に扱われる落語家のトップ階級。
すけ[助け]:独演会などに、大立者の師匠が賛助出演してくれること。
ぜんざ[前座]:落語家の最下級。雑用に追われ、人間扱いされないが、ワリはもらえる。
そで[袖]:高座の下手(向かって左)の端で、客席からぎりぎり見えない部分。芝居用語。
たれ:①女②愛人③女性器。「バーダレ(=大年増)」「シャダレ(=芸者)」のように。
たれをかく:エッチすること。
たろう:=タロ、オタロ。金のこと。
ちょうほうちょう[重宝帳]:落語協会、落語芸術協会が交互に共編する演芸紳士録。
ちょーまい:女郎買いのこと。語源不明。あるいは、「仲の町(吉原)まいり」の略か。
つう[通]:落語通(を気取る)の客。                        
つばなれ[つ離れ]:十(人)以上。一つから数えて九つ(九人)までで止まるから。
てけつ[テケツ]:寄席の入場券。チケットからの訛語らしい。
どくえんかい[独演会]:人気落語家や大看板が自分でプロデュースするワンマンショー。
どさまわり:仕事で地方を回ること。たいてい東京を食い詰め、泣きの涙で旅興行に。
とば:着物、特に高座着のこと。
とり:寄席やホール落語で、その興行の総責任者。「主任」と書き、最後に高座に上がる。
なかいり[中入り]:中休み。芝居でいう幕間。
なりもの[鳴物]:お囃子の三味線や笛、前座の太鼓など、寄席のBGM全般の総称。
にんじょうばなし[人情噺]:「文七元結」「子別れ」など、長編人間ドラマ。オチはない。
ぬく[抜く]:無断で寄席の出番をさぼること。「席を抜く」。
ねたおろし[種卸し]:覚えたてや新演出の工夫のついた噺を、初めて高座にかけること。
のせる[載せる]:食べること。
のる[乗る]:芸に気が入り、ぐいぐい飛ばすこと。
ばかうけ[馬鹿受け]:大うけすること。
ばける[化ける]:ある日突然、信じられないほどうまくなる(ように見える)こと。
はつこうざ[初高座]:初高座。見習いを卒業し、落語家として正式にデビューすること。
はねる:寄席で、一日の興行が終わる。
はねだいこ[はね太鼓]:終演し、客を送り出すために前座が打つ太鼓。
ばればなし[破れ噺]:艶笑(=エロ)落語。普通の寄席ではやれない。
ひざ[膝]:ひざがわり。トリのすぐ前に出る芸人。決してトリよりウケてはならない。
ふら:理屈では説明できない、天性の不思議なおかしさ。
ふたつめ[二つ目]:落語家の三階級の真ん中。これになるとホール落語に出られる。
まくら[枕]:噺の本題の前にしゃべる、小ばなしや時事ネタの雑談。「まくらを振る」という。
まんだら:手拭のこと。かぜ(扇子)とともに高座で欠かせない小道具。
もちねた[持ち種]:自分のものにして、いつでも高座でしゃべれる噺。
もーとる:モートロとも。バクチ(主に楽屋バクチ)のこと。今はない(らしい)。
ゆーた[幽太]:怪談噺の会で、客を脅かすために前座が扮する幽霊のこと。
よた[与太]:嘘。
よたろう[与太郎]:落語の登場人物から、間抜け野郎のこと。大嘘つきの意味も。
よびこみ[呼び込み]:寄席の前で客を勧誘すること(人)。
りれーらくご[リレー落語]:長い噺を前後半に分け、それぞれを別の師匠が演じるもの。
ろくにんのかい[六人の会]:落語界を憂えた、小朝、鶴瓶、正蔵、志の輔、昇太、花緑が結成した会。
ろせん:男の道具。「ロセンをおやかす」は、勃起させること。
れこ:情婦のこと。
わこ:情婦、または細君。
わり[割]:寄席で、客の入りに応じて分配、支給される歩合給。

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コメント

TBありがとうございます。
こういう用語集があれば、知らない言葉が出た時、助かります。
「お座敷」とか「あごあし」とか、今でも使う言葉もありますね。
今も昔も、人間の本質はそんなに変らないと思うのです。

投稿: kokotoki(wakatoki) | 2005.05.05 10:23

tennisヽ(´▽`)/
とても便利です!!
Podcastや寄席行くんですが
わからない言葉がいっぱいなんです
一応中2なんで

投稿: volde | 2009.04.11 23:46

VOLDEさん
ありがとうございます。
どんどん使ってください。

投稿: ふる | 2009.04.12 02:13

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